酒田市の松山地区は、松山城大手門や県無形民俗文化財指定の松山能など、歴史と伝統文化に育まれた城下町である。そんな歴史風情あふれる町並みの中、赤いのぼりをはためかせたレトロな雰囲気を感じさせるお店が「松山軒」だ。 近年ではテレビなどでも紹介され、その味に感動しリピーターとなる人が後をたたないほど。ラーメン通をうならせる魅力的なメニューの数々が、無化学調味料だということはご存知だっただろうか。
松山軒の二代目ご主人の真嶌俊男さんは幼い頃からラーメンとともに過ごしてきた。先代の跡を継いでからは試行錯誤を重ね、自分なりの味を模索し、その中で「体の為にならないものは使わない」「生の素材を活かしたい」というこだわりに行き着いたそうだ。それが現在の松山軒の味になっている。
それでは松山軒のこだわりを紹介しよう。麺は松山軒ならではともいえるモチモチとした食感の極太ちぢれ麺。アルカリイオン水を使用した多加水麺（加水率46％）で、いつも打ちたてを使用。これは麺を寝かせると水分が飛びパサつくためで、あのモチモチ感は打ちたてだからこそ味わうことができるのだ。スープは豚骨・鶏ガラ・モミジ・野菜（玉ねぎ、ニンジン、キャベツ）などの材料と2種類の煮干しでとるが、他店と違うのは煮干しの入れ方ともう一つ「ある物」を入れる事でコクと旨味を作り出しているそうだ。（「ある物」はもちろん秘密）個性的なメニュー一品一品にはすべてご主人のこだわりが凝縮されており、全てのメニューを食べてみたくなる人も多いのではないだろうか。また曜日や季節ごとに登場する特別メニューも見逃せない。
