琴平荘ロゴ部

生粋の『中華そば』に込めた「絶妙」なバランスの味

 日本海に面した鶴岡市三瀬地区に「琴平荘」という旅館がある。ここは、冬期間のみ「中華そば処」の顔も見せる。何故、この期間だけなのかは、夏場など旅館が忙しい時期は、対応しきれないからだそうだ。店内は旅館の大広間を開放した「お座敷」となっていて、そこから海岸線を望むこともできる。
 此処のご主人は根っからの中華そば好きで、味は醤油味のみと潔い。一つの味だからこそ、その味に全身全霊を捧げ、珠玉の一杯を生むことができるのではないだろうか。
スープは鶏ガラ、豚足の動物系スープに、トビウオの焼き干し等の魚介系スープ。隠し味に自家製天日干しのスルメ、ホタテの貝柱等が入っている。重厚な内容ながら、あっさりとしたダブルスープとなるのは、ご主人の、長年による研究の成果ではないだろうか。

 
中華そば
チャーシューメン
メンマ中華妬te.egg.jpg
味玉
中華そば 600円

チャーシューメン 800円

メンマ中華 600円
味玉 各100円

トビウオ
麺の手揉み
味玉を割る

麺は四種類の小麦粉を合わせ、三日間熟成させた自家製麺。その食感はモチモチとし、プリプリとした弾力は歯ごたえすら感じさせる程。
 具材にもこだわりが光る。「チャーシュー」は庄内豚の肩バラを使い、肉はしっかりと、脂はとろける別々の食感は、食べ応え充分。『メンマ中華』用のメンマは、筍の中央部のみを使用し、拍子木切りしたその大きさに、驚いてしまう。口に含んだ時、繊維がほどけるように柔らかく、メンマ独特の風味が口中に広がる。
これらの様々な素材がバランス良く組み合わされ、食べた後にさわやかな余韻が残る、まさに『絶妙』の旨さ。
 この味が、一年中味わえないのは非常に残念ではあるが、冬の訪れとともに、琴平荘の中華そばを思い出すファンも多い。


琴平荘地図

DATA

旅館 琴平荘〜中華そば処〜
鶴岡市三瀬己381-46
0235-73-3230
期間/11月1日〜3月31日まで
営業時間/11:00〜14:00
定休日/木曜日

 

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