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軽やかなジャズと夕陽が見えるロケーションが独特の空間を演出

 「いらっしゃい!」お店のドアを開けると威勢の良い職人のかけ声が響き渡る「鮨処朝日屋」は、庄内の最南端鼠ケ関にお店を構える。現在のご主人は四代目という老舗であり、初代は行商を営まれ、その後旅館を経て、三代目から寿司屋を始められたという。庄内一の漁獲量を誇る鼠ケ関を目の前に、地魚にこだわったネタを豪快にいただけるお店の人気は県内にとどまらず、全国から足を運ぶファンも多い。また、旅館を改装したという店内には心地の良いジャズが流れている。その音色は沢山の小物やインテリアに包まれた遊び心のある店内でとても自然に響き、お寿司をいただくまでの期待感を高め老舗特有の敷居の高さを取り払ってくれる。

地魚のにぎり
大名にぎり
地魚中心のにぎり 2,100円
つる丸(大名にぎり) 3,150円

 

ちらし寿司
卵焼き
サラダ がら汁
義経・弁慶ちらし 2,100円
自家製玉子焼 525円
すし屋のサラダ 840円
がら汁

 

朝日屋で出されるネタは全て天然物である。親方が大海を知り荒波に揉まれた魚しか握らないという強いこだわりを持っており、今後も朝日屋では養殖の魚が出されることはない。そんな朝日屋で一番人気なのが、鼠ケ関港で揚がった魚を使用した「地魚中心の握り」。計8貫で彩られたお寿司は、獲れたてで粋の良い個性派揃い。特に荒塩とレモンでいただくのどぐろは、口に入れた瞬間に素材の旨味が広がり、引き締まった身の食感が味わえる逸品。これだけいただいて2100円は本当に驚きである。また、豪快にいただきたい方におすすめのつる丸(大名にぎり)は、ネタの大きさがなんと2〜3倍という。一貫を一気にほおばると旨味がシャリと絶妙にからまり至福の時を堪能できる。ネタが本当に新鮮であるため、次から次へと手が伸び気がつくと一皿を平らげている。

 

外観

親方の人柄が客を惹きつける、握りも酒肴も進む鼠ケ関の名店

 店内に設けられた門をくぐり抜け、幻想的な回廊を通り二階に上がるとまるで大正時代にタイムスリップしたかのような、ロマン漂う雰囲気が迎えてくれる。以前旅館の倉庫として利用していた部屋を改装して、板張りにテーブル席を配置した部屋は、窓の外に日本海が広がりヨットが無数に停泊している。夕陽に染められながらお寿司をいただく、その独特のロケーションはカウンターの席とともに人気がある。その他五十人以上での宴会や会合ができる大広間もあるとの事。いつ足を運んでも威勢が良く、けっして大げさではない「粋」な心配りを提供してくれる朝日屋。西日に照らされた職人の真剣な眼差しが、一貫に懸ける情熱を伝えてくれる。


地図

DATA

鮨処 朝日屋
鶴岡市鼠ケ関丙151
0235・44・2855
営業時間/12:00〜24:00
定休日/月曜日

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