医療法人社団山形愛心会 庄内余目病院 院長/野末 睦さん

 

庄内余目病院への院長就任のきっかけ

アメリカから帰国後、筑波大学関係の病院で医師をしていた私は、漠然とこのまま医師を続けるだけでいいのだろうかと、自分の仕事に疑問を持つようになりました。何となく管理職のようなことにも興味を持っていた私は、それなら病院長だと考えました。しかし筑波大学は医学部としての伝統がないので、病院長になるとしたら個人病院しかありませんでした。
 当時44歳になっていた私は、個人病院の院長におさまって、その後20年くらいつつがなく院長を務めあげて…なんて考えたら、私の人生はとてもつまらないように思えてきました。そんな中巡り会えたのが徳洲会で、徳洲会の病院の中で偶然院長を探していたのが現在の庄内余目病院でした

 

 

  庄内余目病院の素晴らしいところ

 7年程前(2002年4月)に私が就任した時、庄内余目病院は建物はとても立派でしたが、常勤の医師は数名しかいないという当時の病院では考えられないくらい悲惨な状況でした。就任して何年かは医師探しに奔走する日々でした。今では日本一と誇れる分野があります。それは「創傷ケアセンター」です。創傷とは傷のことですが、数ヶ月以上経っても治らない足の傷や、今までの医療では切断してしまうような傷でもしっかり治療することで切断を防ぐことができるのです。 この創傷ケアセンターでは、他の病院で切断と言われた足の40%を救うこと、また、数ヶ月以上治らなかった慢性創傷を3ヶ月以内に80%治すことを目標に掲げています。それに対しての実績は、例えば切断に関していえば60%を達成しています。県外からも多くの患者さんが相談に見えられ、日本一というのはその患者さんの数です。
 他にも自慢できるところはたくさんあります。透析やリハビリは規模や設備的にも庄内で誇れる施設と思っています。また外科と循環器も素晴らしく、鏡視下手術は県内で一番早く取り入れました。現在は常勤医師も12名おり、今後もいくつかの分野で山形で一番、東北で一番、日本で一番の分野が必ずできてくると思います。

 


庄内で好きな所好きな食べ物

好きなところは羽黒山です。初めて訪れた時から惹かれましたね。好きな食べ物はやはり庄内といったら寿司と酒!いきつけは酒田のこい勢さんと鈴政さんですが、何度行っても飽きませんね。

 


DATA

医療法人社団 山形愛心会 庄内余目病院
山形県東田川郡庄内町松陽1丁目1-1